鹿児島県の伊藤祐一郎知事が、27日に開かれた県の総合教育会議で、女性の高校教育のあり方について、「高校でサイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか」「それよりもう少し社会の事象とか植物の花や草の名前を教えた方がいいのかなあ」と述べていたことが分かった。知事は28日の定例記者会見で「口が滑った。女性を蔑視しようということではない」と発言を撤回する考えを示した。
総合教育会議での発言は、25日に公表された全国学力・学習状況調査の結果について、知事の目標設定を問われた場面だったという。知事は28日の記者会見で「サイン、コサイン、タンジェントの公式をみなさん覚えていますか。私もサイン、コサインを人生で1回使いました」と釈明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150828-00000037-asahi-pol
社会に出てからサインコサインタンジェントは使わないよね。
理系の仕事の人はともかく文系なら絶対に使わない。
正直、円の面積の求め方とか台形の面積の求め方も使わないし。
数学(算数)で使うのは四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)や分数、せいぜい負の値の足し算引き算ぐらいだろう。
ところで、こういった実態というのは男女差があるだろうか。
今回の知事の発言は、女性の広告教育の在り方についての言及のようだ。
確かに、理系の分野では圧倒的に男性の割合が多い。
理系女子(リケジョ)は希少価値、天然記念物に指定されてもいいぐらいだ。
しかし、理系分野で進出している女性の割合が比較的少数であることと、数学の勉強の必要性は無関係であろう。
いや、むしろその割合が比較的少数であるからこそ、教育を強化し、社会的な不平等を修正していく必要があるのだろう。
とすれば、今回の知事の発言は明らかに不当なものといえよう。
知事はその発言を事後撤回したようだが、今回の会議における発言は知事の本音が出たのだろう。その釈明「人生で1回使いました」が果たして釈明になっているかどうかもわからないが、男女不平等の現状を変更しようという意欲を感じさせない者が知事になってよいのかどうか、鹿児島県民は真剣に考えるべきだ。
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