静岡県西伊豆町で動物よけの電気柵付近で7人が感電し、うち2人が死亡した事故で、川遊びをしていた男児が左手に大やけどを負い指を断裂する重傷を負っていたことが20日、県警下田署への取材で分かった。県警は、男児が電気柵に接触した際に電線の一部が断線して川につかり、助けに向かった人々が次々に感電したとみて調べている。
また、電気柵の電源が、近くにある農機具小屋の家庭用コンセント(電圧100ボルト)だったことも判明。ぬれると皮膚の電気抵抗が大幅に下がるため、電気保安協会の関係者によると、100ボルトの電気に接した場合は、ショック死する可能性があるという。電気柵はアジサイの花壇を鹿から守るために近隣の男性が設置。静岡県によると、30ボルト以上の電源を使用する電気柵を人が簡単に立ち入る場所に設ける場合は漏電遮断器を設置するよう義務付けられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150721-00000076-san-soci
家庭用コンセントからの電源を用いたことに問題がありそうだ。
シカやイノシシから農作物を守ることは必要だが、通常、特別の電源を使用し、家庭用コンセントからの電源供給はしないはずだ。
法令上も「電気事業法」に基づく「電気設備に関する技術基準を定める省令」の第74条で定められている。
「電気さく(屋外において裸電線を固定して施設したさくであって、その裸電線に充電して使用するものをいう。)は、施設してはならない。ただし、田畑、牧場、その他これに類する場所において野獣の侵入又は家畜の脱出を防止するために施設する場合であって、絶縁性がないことを考慮し、感電又は火災のおそれがないように施設するときは、この限りでない。」
このとおり原則として電気作は使用できず、「田畑、牧場、その他これに類する場所」においてのみ使用できる。
今回はアジサイの花壇ということだが、これに類する場所といえるかどうかは微妙だろう。
仮にこの点を満たしたとしても次の要件として、「感電・・・・のおそれがないように施設する」の要件を満たす必要がある。
本件では実際に7人が感電したようだが・・・・・・・
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