2015年9月8日火曜日

山口組分裂 新組織、文書で「神戸山口組」周知 「山菱」も使用 拠点は淡路市の侠友会本部か

指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の分裂問題で、離脱した組長らが設立した新組織が、設立を周知する文書を出していたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。大阪府警は同日、暴力団担当者らを集めた臨時会議を開き、分裂を機に取り締まりを徹底するよう指示した。

 ■なぜ淡路島に…事務所の周辺に学校なし、条例を免れる目的か

 捜査関係者によると、文書では新組織を「神戸山口組」と名乗り、組長には山健組(神戸市中央区)の井上邦雄組長の名を記載。山口組が使用する「山」の文字を菱(ひし)形にあしらった「山菱」もそのまま使った。

 また、神戸山口組が、拠点を兵庫県淡路市の侠友会本部に置くとみられることも判明した。同県暴力団排除条例では、学校周辺などでの組事務所の新規運営を禁じているが、侠友会の事務所周辺には学校などがなく、条例適用を免れる意図があるとみられる。

 神戸山口組は、井上組長のほか、副組長に宅見組(大阪市中央区)の入江禎(ただし)組長、若頭に侠友会の寺岡修会長ら山口組から絶縁・破門処分を受けた13団体の組長に、山健組傘下の別の幹部を加えた計14人が中核を担うとみられる。山健組の組長は、井上組長から傘下団体の幹部に交代した。

 一方、大阪府警の臨時会議では、南野伸一刑事部長が「分裂を好機と捉え、暴力団の弱体化と壊滅に向けた取り締まりを徹底してほしい」と訓示。一般人が巻き添えとなる抗争事件を未然に防ぐため、組事務所などに対する警戒活動を強化するよう求めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150908-00000500-san-soci

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