2005年に起きた株の誤発注をめぐり、みずほ証券が東京証券取引所に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(山浦善樹裁判長)は3日付で、双方の上告を退ける決定をした。
一審東京地裁と同様、みずほ証券にも過失があると認定した上で約107億円を東証に支払うよう命じた二審東京高裁判決が確定した。
みずほ証券の担当者は05年12月8日、ジェイコム(現ジェイコムホールディングス)株について、「61万円で1株」とすべき売り注文を、誤って「1円で61万株」と入力。直後の取り消し注文は東証の市場システムの不具合で受け付けられず、同証券は約10分間で400億円を超える損失を被った。
訴訟で、みずほ証券は損失全額の賠償を求め、東証は賠償責任を否定していた。
二審は「東証は異常を認識できた時点で売買を停止するべきだったのに怠った」と判断し、誤発注から約7分後以降の損害約150億円について賠償責任があるとした。ただ、「みずほ証券の発注管理体制にも不備がある」と指摘し、過失の割合を東証が7割、同証券が3割と認定した。
システムの不具合については「発見や修正は容易ではなかった」として、一審とは異なり東証の過失を認めなかった。
東証の親会社、日本取引所グループの話 長らく心配をお掛けしたが、これを機に一層マーケットの活性化に取り組む。
みずほ証券の話 残念ではあるが、資本市場の発展に向けて一層尽力する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150904-00000099-jij-soci
みずほ証券の損失400億円のうち150億円については、東証に責任があるという判断は意外だ。
みずほ証券がご発注したのだから、当然みずほ証券が負担すべき責任だろう。
東証の一部責任を認めたがその判断の根拠を知りたいな。
金融商事法務なんかの雑誌に論評か何かが出るだろう。
それを読んでからだな。
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