東京・調布で震度５弱 都内でけがの通報12件

　12日午前５時49分ごろ、東京都調布市で震度５弱を観測する地震があった。都内や埼玉、千葉、神奈川各県で震度４を記録。気象庁によると震源地は東京湾で、震源の深さは約57キロ。地震の規模を示すマグニチュード（Ｍ）は5.2と推定される。この地震による津波は観測されなかった。

　総務省消防庁によると、都内では中野区の女性（83）がベッドから転落して骨折するなど、けがをしたとの通報が12件あった。エレベーターに閉じ込められたとの通報も相次いだ。ＪＲ東日本など鉄道各社も一時ダイヤが乱れた。

　気象庁は、今回の地震はフィリピン海プレート内部で起きた正断層型とみている。同日記者会見した同庁の長谷川洋平・地震津波監視課長は「想定される首都直下地震はＭ７級で、今回の地震のエネルギーは約千分の１程度と小さく、直接の関係はない」と説明。「今後２、３日は震度４程度の余震に注意してほしい」と呼びかけた。

　島部を除く東京都内で震度５弱以上を記録したのは、昨年５月に東京都心で観測して以来。

　各地の主な震度は以下の通り。

　震度５弱＝東京都調布市▽震度4＝東京都千代田区、新宿区、八王子市、さいたま市、千葉県浦安市、横浜市、川崎市▽震度3＝東京都港区、埼玉県川越市、千葉市、神奈川県横須賀市、水戸市、宇都宮市、群馬県邑楽町、甲府市、長野県南牧村、静岡県熱海市

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG12H2F_S5A910C1CC0000/?dg=1

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