【ニューヨーク=山本貴徳】米国防総省は7月31日、2001年の米同時テロ事件の首謀者として殺人罪などに問われている被告ら3人と司法取引が成立したと発表した。内容は明らかにしていないが、米紙ニューヨーク・タイムズによると、罪を認める代わりに死刑を免れ、終身刑になる見通しだという。
訴追された5人のうちの3人で、国際テロ組織アル・カーイダの最高幹部だったハリド・シェイク・ムハンマド被告が含まれる。同被告は航空機を乗っ取り、建物に激突させる作戦を考案したとされる。
3人の審理はキューバ・グアンタナモ米軍基地の特別軍事法廷で行われ、同紙によると、来週にも2976人を殺害した罪などを認める可能性があるという。
ムハンマド被告の取り調べでは、布で覆った顔に大量の水を浴びせて自白を迫る「水責め」が行われた。人権団体などが「拷問にあたる」と問題視し、自白の有効性などを巡って手続きが長引いていた。
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