本島中部に住む30代の男性が、県外の警察官を名乗る男に現金600万円をだまし取られる詐欺事件が発生しました。警察官や検察官を名乗って金銭をだまし取ろうとする手口の詐欺事件が増加していて、警察が注意を呼び掛けています。
【写真を見る】頻発…警察を名乗る詐欺「あなたに逮捕状がでている」30代男性が 600万円の被害 警察「金銭要求は絶対しない」と注意喚起
警察によりますと被害にあった男性は今月9日、発信者非通知の電話に出た際、警察官を名乗る男と話し、逮捕状が出ているなどと告げられました。
▽県外の警察官を名乗る男
「資金洗浄(犯罪によって得た資金の出どころを分からなくする行為)事件の容疑者として、あなたに逮捕状がでている」
こう脅された男性は、無料通信アプリ「LINE」に誘導され、ビデオ通話上で、偽物の警察手帳や逮捕状などを見せられたということです。
■複数の人物が役割を演じ、だます
警察官を名乗る男は、次に検察官を名乗る男に電話をかわりました。
▽検察官を名乗る男
「身の潔白を証明するためには資金調査をする必要がある。口座残高の全てを指定口座に振り込めば、紙幣の識別番号が確認できる」「その識別番号が事件に無関係だと証明されれば、逮捕を免れる」
こう言われた男性は、その日のうちに現金600万円を県外の地銀の口座に振り込みました。
しかし男性は資金洗浄に関わった覚えがなかったため、振り込んだその日のうちに返金を求めようとしたところ、警察官を名乗る男と連絡が取れなくなり、被害に気がついたということです。
警察は、「電話で警察が金銭を要求することは絶対にない」として、そうした要求に応じることがないよう呼びかけています。
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