被害額1億円超 偽アプリや偽造免許証で信頼させる「ロマンス詐欺」の手口とは

 恋愛感情を抱かせ金をだまし取る、いわゆる「ロマンス詐欺」の疑いで、東京都の中国籍の男（27）が熊本県警に逮捕されました。被害額は1億円以上にのぼるとみられます。

【解説】被害額1億円超　ロマンス詐欺の巧妙な手口とは

マッチングアプリに東京在住の30代女性を装って…

くまもとLive touchより

　警察によりますと男は、今年3月、氏名不詳の共犯者らと金をだまし取ることを計画。

　

　東京都在住で金融機関に勤める日本人と台湾人のハーフの30代未婚女性（架空の人物）を名乗り、マッチングアプリで、熊本県内の60代の男性と知り合います。

　数週間から1カ月かけて、偽造された免許証の写真などを送って信用させた上で、結婚を匂わせ恋愛感情を抱かせます。

くまもとLive touchより

　そして「投資で一緒にお金を増やそう」「私も投資でお金を稼いでいる」などと男性に投資を促し、指定された口座に500万円を振り込ませたということです。

　男性は、約20回にわたり、1億1000万円を振り込んだとされています。

くまもとLive touchより

　さらに、偽アプリを使って、実際には運用している事実はないにもかかわらず投資がうまくいっているように見せかけていたということです。

　警察は男の認否を明らかにしていませんが、組織的な犯罪の可能性も視野に、捜査をしています。

　

　なお、警察によると、こうしたロマンス詐欺や投資詐欺は、1件ごとの被害額が平均して1000万円を超えるなど大きな被害となる傾向があるとし、注意を呼びかけています。