SNSで投資に関する商材の購入などを持ちかけ、現金をだまし取ったなどとして大阪に拠点を置く2つのグループの94人が逮捕された事件で、警察は1つのグループのリーダー格とみられる容疑者2人を新たに詐欺未遂の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、いずれも大阪・中央区の▽無職、中尾裕大容疑者(26)と▽韓国籍で職業不詳の金聖※ヨプ容疑者(27)です。
警察によりますと、2人はことし5月から7月にかけて、SNSを通じて20代の会社員の男性に投資に関する商材の購入などを持ちかけ、現金をだまし取ろうとしたとして詐欺未遂の疑いが持たれています。
この事件では、大阪・中央区と西区のビルに拠点を置いていた2つのグループの男女あわせて94人が詐欺や詐欺未遂の疑いで逮捕されていて、逮捕者はこれで96人となりました。
警察によりますと、中尾容疑者と金容疑者は1つのグループのリーダー格とみられ、西区の拠点にいたメンバーの一部に指示を出していた疑いがあるということです。
2つのグループは為替相場などが高くなるか低くなるかを二者択一で予想する「バイナリーオプション」と呼ばれる金融商品を勧めるなど手口がよく似ていて、警察は被害額はあわせて10億円前後に上るとみて調べています。
2人の認否については明らかにしていません。
※ヨプは火偏に「華」
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