2024年7月27日土曜日

「彼は”日本のトランプ”になればいいんじゃない?」…番組共演者が語った、石丸伸二氏の「限界」と「可能性」

 SNSで仲間を増やした初の政治家

都知事選に出馬時の石丸伸二氏/編集部撮影


元参院議員の田嶋陽子氏は、7月14日放送の『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)で、いま話題の石丸伸二と初めて共演した。


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前編記事『「で、結局あの人は何がしたいの?」番組共演者が明かす、石丸伸二氏に覚えた「強烈な虚しさ」』では、石丸氏への強烈な違和感を語った田嶋氏だが、評価すべき点もあるという。ひとつが、都知事選でのどんでん返しだ。


「開票前まで『小池さんと蓮舫さんの一騎打ちになる』なんてメディアは報道していたけど、蓋を開けてみたら蓮舫さんは3位で、2位になったのは石丸さんだったじゃない。SNSをうまく使って、フラストレーションが溜まった有権者から多くの票を集めたのは事実。これはすごいことだと思う。


こんな風にSNSを駆使して、味方を増やした政治家はいままでいなかった。自分たちの馴染みのあるツールを使う石丸さんのような政治家が出てきて、特に若い有権者は『やっと自分たちの世代のことをわかってくれる人が現れた』って、うれしかったんじゃないかな」(以下、「」内は田嶋氏)


田嶋氏と共演した先の番組内では、国政選挙に出馬しなかった理由について、「国会議員一人のほうができることは圧倒的に小さい」と語った石丸氏。この考えにも大いに賛同しているという。


「国会議員より都知事のほうが自由にやれるのはその通り。国会は家父長制に支配された順番待ちの世界。新人議員なんて何もできないし、それこそ何か成し遂げようと思ったら相当時間がかかる。それは私も参院議員時代に嫌というほど思い知らされました。石丸さんみたいにギャンギャンやりたい人は、国会議員には向いていない気がする」


手腕を疑問視する声も

ただ、石丸氏の政治家としての手腕を疑問視する声もある(詳細については関連記事『「都知事選で2位」の石丸伸二氏が出馬した「本当の理由」…安芸高田市長時代に残していた「4つのフェイク」』を参照)。


安芸高田市長時代は議会と常に対立し、敵対議員をつるし上げるような行為も散見された。関連記事『支持者を取り込み、対立と分断も深まり…石丸伸二氏に猛激怒した安芸高田市議会関係者のホンネ』でも詳報しているように、石丸氏は裁判をふたつ起こされている。


ひとつがポスター代の未払いをめぐる訴訟だ。


石丸氏は2020年の安芸高田市長選に立候補した際、ポスター製作を依頼した印刷会社から約108万円を請求されたにもかかわらず、公費負担の上限額約35万円だけしか支払わなかったとされる。残りの約73万円の支払いを命じた1審、2審判決に納得のいかない石丸氏は上告したが、最高裁はこれを退け、7月5日付で敗訴が確定した。


もうひとつが、名誉毀損による損害賠償訴訟だ。


「議員から恫喝を受けた」といった石丸氏の嘘の主張で名誉を傷つけられたとして、安芸高田市議の山根温子氏が訴えを起こし、当時市長だった石丸氏に500万円、市に330万円の損害賠償を求めていたのだ。


高裁は7月3日、1審に続いて「石丸氏の言動は真実とは認められない」と山根氏の主張を認め、市に33万円の賠償を命じた。この判決を受け、市は最高裁に上告しないと発表したが、市側の補助参加人だった石丸氏は上告受理の申立てをしている。決着はまだ完全についていない。

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