ことし1月の能登半島地震で所有する建物に被害を受けたなどとして、高岡市にある公衆浴場の運営会社が7月、破産手続きの開始決定を受けました。
民間の信用調査会社によりますと地震の影響による倒産は県内で2例目になるということです。
破産管財人の弁護士によりますと、高岡市で公衆浴場を運営していた「松乃湯」は、7月12日に富山地方裁判所高岡支部から破産手続きの開始決定を受けたということです。
1952年に高岡市の中心部に開業した「松乃湯」は老舗の公衆浴場として地域の人たちに親しまれてきましたが、近年は利用者の減少による厳しい経営が続き、代表が亡くなったことなどから去年、公衆浴場の営業を停止していました。
その後も所有する別の建物で不動産収入を得ていましたが、ことし1月の能登半島地震で公衆浴場が入っていた会社所有のビルが被害を受け、修繕費用が必要となることなどから事業の継続を断念したということです。
負債総額は、約5200万円とみられるということです。
民間の信用調査会社東京商工リサーチ富山支店によりますと、地震の影響による倒産は県内で2例目だということで、「地震の被害に加え物価高や人手不足などが追い打ちとなり、今後も企業の事業継続が困難になるケースが出る可能性がある」とコメントしています。
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