2024年7月27日土曜日

今野智博 元衆院議員 弁護士 ロマンス詐欺 自民党 弁護士法違反 非弁提携

 弁護士資格がない人物らに名義を貸し、弁護士業務を行わせたなどとして、警視庁捜査2課は弁護士法違反の疑いで、元衆院議員で弁護士の今野智博容疑者(48)=埼玉県深谷市=を逮捕した。また、今野容疑者の名義を利用したとして、千葉県市川市の職業不詳、辻直哉容疑者(51)ら男女10人を逮捕した。捜査2課は認否を明らかにしていない。


捜査2課によると、辻容疑者ら10人は今野容疑者の名義を借り、「今野法律事務所」と題したホームページ(HP)を運営。特殊詐欺やSNS型投資詐欺、ロマンス詐欺の被害者を対象に、被害金回復に向けて犯人グループの口座凍結依頼を受け付けるなどの法律業務を行っていたという。


「詐欺被害の返金なら弁護士にお任せください」などと書かれたHPで、問い合わせ先にかけると、東京都内にあった辻容疑者らのアジトにつながるようになっていた。


今野容疑者らは令和5年9月~6年3月の約半年間で、23都府県の20~70代の男女約900人から計約5億円を受け取っていた。相談者の大部分は詐欺被害者だったが、実際に返還された実績はほぼなかったとみられる。売り上げのうち1割を今野容疑者が受け取り、残りを10人らが分配していた。


今野容疑者の逮捕容疑は5年12月~6年1月ごろ、辻容疑者ら10人が詐欺被害者5人から法律業務を請け負い、着手金として計約280万円を受け取る際、弁護士としての自身の名義を貸したとしている。


今野法律事務所のHPによると、今野容疑者は平成24年12月の衆院選に自民党公認で埼玉11区から出馬して初当選し、29年まで衆院議員を務めた。令和2年2月に今野法律事務所の代表に就任した。

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