「ＳＮＳ型投資詐欺」９０人逮捕 一般の会社装い拠点契約か

 ＳＮＳで投資に関する商材の購入などを持ちかけ、現金をだまし取ったとして大阪に拠点を置く２つのグループの男女あわせて９０人が逮捕された事件で、容疑者らが拠点となっていたビルの部屋の一部について、複数の法人名義で賃貸契約を結んでいたことが捜査関係者への取材で分かりました。

警察は、一般の会社を装っていた疑いがあるとみて詳しいいきさつを調べています。

大阪・中央区と西区のビルに拠点を置く２つのグループについて、警察は２３日に一斉摘発を行い、ＳＮＳを通じて被害者に投資に関する商材の購入などを持ちかけ、現金をだまし取ったなどとして、大阪・浪速区の自称 行政書士、島内大起容疑者（４０）ら男女あわせて９０人を詐欺や詐欺未遂の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、拠点となっていたのは４つのビルにあるあわせて１０の部屋で、捜索では１８００台余りのスマートフォンやマニュアルなどが押収されたということです。
これらの部屋の一部について、容疑者らが複数の法人名義で賃貸契約を結んでいたことが捜査関係者への取材で分かりました。
登記簿などによりますと、法人は広告代理業やコンサルティング業などとなっていて、いずれも逮捕された容疑者の一部が代表を務めていますが、営業の実態は確認されていないということです。
警察は、容疑者らが一般の会社を装っていた疑いがあるとみて調べるとともに、２つのグループによる被害額はあわせて１０億円前後に上るとみて実態解明を進めています。
逮捕された９０人の認否については明らかにしていません。