石破総理大臣は4日、総理大臣官邸で記者団に対し、政治資金収支報告書に不記載があった議員を衆議院選挙で公認するかについて「まだ何も決まっていない」とコメントしました。また、旧安倍派議員からの聴取については「必要があれば行いたいが、現時点で決まっていることはない」と述べました。
これに対する各党の反応です。
自民 森山幹事長「当選可能性も公認の判断基準になる」
自民党の森山幹事長は、政治資金収支報告書に不記載があった議員の公認問題について、「党のルールに従って冷静に対応すべき」と述べましたが、当選可能性も判断基準に含まれると示唆しました。自民党は、今月27日に行われる見込みの衆議院選挙での公認対応について検討を続けています。
森山幹事長は「党の決まりに従って対応することが重要で、一時的な感情で処理することは許されない。石破総理大臣も『ルールを守る』と強調しており、その点も重視する」と述べました。また、「選挙では『当選第一』が最も重要で、当選可能性も判断基準の一つ」とコメントしました。
立民 野田代表「国民感情としては絶対受け入れられない」
立憲民主党の野田代表は記者団に対し、「石破総理大臣が新たな執行部を作った以上、公認について厳しくチェックすべきだが、全員公認し比例代表にも重複させるのであれば国民感情として受け入れられない」と述べました。
維新 馬場代表「不記載『やったもん勝ち』」
日本維新の会の馬場代表は、「国民から見れば、政治倫理審査会に全員が出席せず、一定の処分があったにもかかわらず、選挙で他の現職議員と差異がないのであれば、不記載は『やったもん勝ち』だったのかもしれない。再度初心に立ち返り、適切な対応を取るべき」と述べました。
共産 田村委員長「事件の幕引きを図る衆議院選挙」
共産党の田村委員長は、「今月27日に衆議院選挙の投開票を行うと表明してしまったら、『裏金議員』を公認しない場合、選挙区の候補者問題が発生し間に合わない。初めから『裏金議員』をかばい、事件の幕引きを図る選挙を狙っていたとしか言えない」と述べました。
国民 玉木代表「新しい候補者見つける時間的余裕のなさ 笑止千万」
国民民主党の玉木代表は、「『原則公認し、比例代表の重複も認める』なら何も変わらない。新しい候補者を見つける時間的余裕のなさを作り出したのは石破総理大臣自身であり、笑止千万であり、再調査は不可欠だ」と述べました。
0 件のコメント:
コメントを投稿