2022年11月21日月曜日

寺田総務大臣 岸田総理大臣 故人を会計責任者とした政治資金収支報告書

 “政治とカネ”をめぐる問題で追及を受けていた寺田総務大臣が、さきほど岸田総理大臣に辞表を提出し受理されました。


▽“政治とカネ”寺田大臣が総理に辞表

(佐々木一真アナウンサー)「日曜日に大きな動きがありました。岸田総理大臣は、寺田総務大臣を更迭する方針を固めたということです。今まさにこちら公邸の中で寺田大臣が辞表を提出しているものと見られます。」

きょう20日、午後7時半すぎ、総理公邸に現れた寺田大臣。

Q.総理に辞表を提出しますか?

(寺田稔総務大臣)「あとでお話をします。」

寺田稔総務大臣をめぐっては、関係する政治団体が故人を会計責任者とした政治資金収支報告書を提出していたなど、政治資金に関する問題が次々と指摘されています。そして公邸に入って、およそ7分後。

(寺田稔総務大臣)「たったいま総理に、国務大臣の辞表を提出させていただきました。日程もない中、私の政治資金の問題が差し障りがあってはいけないと辞表を出させて頂き、岸田政権を支えたい、政策を前に進めたい。」

Q.政治資金問題についての見解は?

(寺田稔総務大臣)「様々な事務的なミス、不手際が発覚したことで、関係者に聞きながら説明責任を果たしてきた。残された説明責任もあると思うので今後も説明責任を果たしていきたい。」

Q.辞表は受理された?

(寺田稔総務大臣)「辞表は受理されました。」

寺田大臣の辞任により岸田政権では、旧統一教会をめぐる発言で辞任した山際前経済再生担当大臣、死刑をめぐる発言で辞任した葉梨前法務大臣に続き、この1カ月で3人目の辞任となります。


▽岸田総理「任命責任重く受け止める」

(岸田文雄総理大臣)「さきほど寺田大臣から補正予算・被害者救済新法など、重要課題処理の際異臭段階を迎えているときに、自らの政治資金に関する質疑が続くことで、悪影響を与えたくないという理由で辞任の意向が示されました。国会中に相次いで閣僚が辞任することになり、深くおわび申し上げます。私自身、任命責任を重く受け止めています。国民の皆様の厳しい批判を真摯に受け止めながら内閣として一層の緊張感を持って政権運営にあたってまいる所存です。」


▽異例1カ月で大臣3人“事実上更迭”

ここからは政治部官邸担当の原記者に中継で最新情報を伝えてもらいます。


Q.岸田政権は1カ月で3人の閣僚が辞任、岸田総理はなぜこのタイミング?

(政治部 原慎太郎記者)

〇重要政策を前に進めるために、先手を打った形

〇あすから第2次補正予算案の重要な審議入りを控える

〇更迭の判断が後手に回って傷口を広げた山際氏や葉梨氏を踏まえて、審議入りする前での更迭を決めた

〇後任大臣の任命手続きや総務委員会での大臣所信のやり直しなど審議日程への影響は必至

〇政府与党内からも“辞任ドミノ”によって岸田総理の求心力の低下が懸念されている


▽岸田政権“正念場”「救済法案」に影響も?

スタジオではテレビ朝日 藤川政治部長に話を聞いていきます。

Q.岸田政権へのダメージは?

(テレビ朝日 藤川みな代政治部長)

〇辞任の人数に加え、辞任させる際の岸田総理の判断の遅さが求心力の低下に影響している

〇予算審議が始まってからの辞任となると、審議をやり直すことになるので、被害を抑え込もうという判断



11月20日『サンデーステーション』より

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