山口県岩国市内の中学校の職員室で交わされた教諭らの会話が、生徒に1台ずつ配備されているタブレット端末に録音され、複数の生徒に内容が流出していたことが17日、県教育委員会や市教委への取材で分かった。10人程度の生徒に関する生活指導の情報や教諭の個人的な感情などが録音されていた。
録音に登場した生徒の1人は会話の内容にショックを受けて11月上旬から不登校となった。市教委は内容に関する詳細な説明は避けたが「生徒に対するいじめやからかいではなかった」としている。
市教委によると、10月下旬、複数の生徒が教室に忘れた端末を職員室で保管した際、1台の録音機能が何らかの理由で約4時間作動した。翌日、端末を返却された生徒が録音データに気付き、ほかの生徒にも転送した。録音された教諭1人も出勤できなくなったという。学校側は、この学年の生徒に事情を説明し、録音データを持っている生徒に対しては自宅を訪問して謝罪。了解を得た上でデータを消去した。
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