2021年9月20日月曜日

フランス 外相 アメリカ オーストラリア イギリス 嘘つき 安全保障

 フランスのジャン=イヴ・ルドリアン外相は18日、アメリカとイギリス、オーストラリアの3カ国が新たに構築した安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」について、アメリカとオーストラリアがうそをついていたと批判した。


AUKUSでは、アメリカからオーストラリアに原子力潜水艦の建造技術が提供される。領有権争いがある南シナ海における、中国の影響力に対抗することが狙いとみられている。


一方でこれにより、フランスがオーストラリアと結んでいた500億豪ドル(約4兆円)規模の原潜製造契約が破棄されることが決まった。


フランス政府は、この枠組みの構築を発表の数時間前に知ったという。政府はすでに、両国に駐在している大使を呼び戻している。


  民放フランス2のインタビューでルドリアン外相は、アメリカとオーストラリアの動きは「二枚舌で、信頼を裏切り、侮辱的」だと非難した。


また、アメリカとの同盟関係に「深刻な危機」が始まっていると指摘した。


「アメリカとフランスの関係において史上初めて、我々が諮問のために大使を呼び戻す事態になった。このことが、両国間の危機がいかに深刻かを物語っている」

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