指定暴力団「六代目山口組」と「絆会」の抗争が激しくなり、市民に危険が及ぶ恐れがあるとして、大阪府と兵庫県の公安委員会は27日、両団体について、より厳しい取り締まりの対象となる「特定抗争指定暴力団」に指定する手続きを始めました。
今後、意見聴取を経て、早ければ6月中にも両団体は指定される見通しです。
警察庁などによりますと、2022年1月に茨城県水戸市で山口組系幹部を射殺したとして、絆会の幹部が逮捕されたほか、5月には三重県伊賀市で六代目山口組傘下組織の組員が絆会の男性組員の左足を拳銃で撃つなど、2017年以降、両団体の抗争とみられる事件は10件確認され、これまでに30人が検挙されています。
「特定抗争指定暴力団」に指定されると、各都道府県の公安委員会が定めた警戒区域内で事務所に立ち入ることや新たに事務所を設置することのほか、対立する団体の事務所への接近や組員5人以上で集まることなどが禁止され、違反時には逮捕されます。
両団体が指定されれば、道仁会と九州誠道会、六代目山口組と神戸山口組、六代目山口組と池田組に続き、4例目となります。
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