南極の昭和基地近くで採取し、30年半にわたって零下20度で凍結保存していたコケから微小な動物「クマムシ」を取り出したところ、蘇生して産卵もしたと、国立極地研究所の辻本恵特任研究員らが14日発表した。
乾燥して生命活動が止まる「乾眠」状態では、室温で9年保存後に蘇生した例があるが、大幅に上回る最長記録となった。
クマムシは昆虫などの節足動物に近い緩歩(かんぽ)動物で、さまざまな種が陸上の土や海、川などに生息する。乾眠状態では100度以上の高温や高圧、宇宙の真空と強い放射線に耐えた記録がある。
辻本氏は「解凍、給水後に動いたかな、と気づいた際は感動した。DNAの損傷や修復について調べ、凍結状態でも長期生存できるメカニズムを解明したい」と話した。論文は国際的な低温生物学誌に掲載された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160114-00000130-jij-soci
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