2024年5月30日木曜日

非弁提携 弁護士法違反 川口正輝 弁護士 逮捕 大阪地方検察庁特別捜査本部 ロマンス詐欺

 大阪地方検察庁特別捜査部は、大阪市に住む38歳の弁護士が、ロマンス詐欺の被害金を回収すると称して、広告会社に自身の弁護士名義を貸し、法律事務を行わせた疑いがあるとして、弁護士法違反の容疑で逮捕しました。

逮捕されたのは、大阪市北区に住む弁護士の川口正輝容疑者(38歳)と、横浜市在住の会社役員、井田徹容疑者(39歳)を含む5名です。大阪地検特捜部によると、川口弁護士は井田容疑者らに弁護士の名義を貸し、詐欺の被害者を対象に法律相談などの業務を行わせた疑いがあります。

さらに、井田容疑者らは弁護士資格を持たないにもかかわらず、令和4年12月から昨年7月までの期間に、17名の詐欺被害者と示談交渉の契約を結び、法律事務を遂行していたとされています。この期間中に受け取った着手金の総額は、約1810万円に達するとのことです。

川口弁護士は、恋愛感情を利用して金銭を詐取する「ロマンス詐欺」の被害金を回収すると謳い、そのためのウェブサイトを開設して被害者からの相談を募っていました。しかし、大阪弁護士会に対して「着手金を支払ったのに対応がない」といった苦情が相次いで寄せられたことから、川口弁護士が広告会社に弁護士名義を貸していたことが明らかになりました。このため、大阪弁護士会は昨年12月に川口弁護士に対して懲戒請求を行いました。

弁護士会の調査によると、川口弁護士は1800人以上から依頼を受けており、集めた着手金の総額は9億円を超えると見られています。大阪地検特捜部は、現在のところ川口弁護士や他の容疑者の認否については明らかにしていません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

/*ツイッター用*/