2015年11月28日土曜日

テーブルクロス・城宝 薫さん


株式会社テーブルクロス
代表取締役社長 城宝 薫さん




飢餓問題の解決・改善のために立ち上がった学生起業家 城宝薫さんにインタビューさせて頂きました!アイデア次第で、学生でも飢餓問題にアクションを起こせる!という思いを、みなさんと共有できたらと思います!

テーブルクロス事業について教えてください。 テーブルクロスとは、株式会社テーブルクロスの運営する事業のことで、無料スマートフォンアプリの名前です。このアプリを使って、テーブルクロス加盟店の飲食店で予約をすることで、1人分の予約につき180円がその加盟店から寄付され、その寄付金の一部が途上国に暮らす食べ物に困っている子どもたちの給食になるという仕組みです。
テーブルクロスの特徴を教えてください。 チャリティカウンターという、自分がどれくらいチャリティーに貢献したのかが目に見える仕組みを導入していることです。テーブルクロスを使って予約するごとに、自分が予約した人数(席)がカウントされていきます。自分が予約した人数=寄付した給食の数なので、アプリ内に設置されたチャリティカウンターによって、自分がどれくらい社会に貢献しているのかを把握することができます。
この事業を思いついた背景にはどんな思いがありますか? 大学生になって通信会社で広告のアルバイトとして営業をする経験をしました。そのアルバイトでは、飲食店向けの広告を売ることが仕事だったのですが、会社として数字を追いかける毎日でした。営業マンが頑張る理由は、数字が正義で会社のために数字を作ることが仕事だから。元々人を幸せにするために頑張れる人間だったのですが、綺麗ごとだけでは成り立たない社会があることを知りました。飲食店の広告を営業する会社としては、数字を立てることが全て。この会社は誰のためになっているんだろうということを深く考えながら時間を過ごしました。  そして、この広告を用いて、もっと多くの人を幸せにできないのか。誰かのためになる広告を作り、数字のためだけでなく誰かの幸せになる会社にすることができないのかをとても考えました。もしこの飲食店広告で誰かを幸せにできるのであれば、誰を助けたいかと考えたときに浮かんだのは、途上国のこどもたちでした。食べるために働き手とならなければなならず、学校へ行けないこどもたちを救いたい。可能であれば、途上国のこどもたちを幸せにしたい、そう思うようになったんです。  営業先の飲食店も、営業をする営業マンも、広告会社も、みんな誰かのために頑張ることで、もっと素敵な会社になるだけでなく、もっと素敵な社会を作りたい、そんな思いから出発したのが、このテーブルクロス事業です。  
テーブルクロスの将来の展望を聞かせてください! テーブルクロスが見本となり、社会のチャリティーや社会貢献に対する姿勢を変えていきたいですね。今回のテーブルクロス事業は、“ちょっといいことできるならしよう”という日本人の心理と予約ビジネスという、既存の要素を組み合わせただけのものです。このように、すでにあるものを工夫して組み合わせることで、利益も社会的なリターンも両方が生み出せる可能性があるということに、1つでも多くの企業に気付いてもらい、似たようなアイディアを実現する人が増え、チャリティーや社会貢献に抵抗のない社会を実現したいと思っています。
日本で食べ残しが多い現状がありますが、どのようにこの食べ残し問題を改善しいくことができると思いますか?何か実践されていることや、アイデアを教えてください。 私自身食べ残しをしないように心がけています。なぜなら、自分が食べることができているありがたみを知っているからです。  これまでの人生で飢餓に苦しむ子どもたちの姿を、自分自身の目で見る機会がありました。自分がいつも不自由なく食事ができている裏側では、食べ物に困って餓死してしまいそうな子どもたちがいることを知っています。このような事実があることを、実際に現地を見て自分自身の体験として理解する人が増えれば、食べ残しは減るのではないかと思います。なので、特に私と同年代の大学生には、途上国でのボランティアなどに参加して自分の目で食料飢餓の現状を知る機会をもつことをオススメしたいです。  
聞き手:Musashi

http://tabenokoshi-zero.tumblr.com/interview_tbc

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