「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の会社経営者野崎幸助さん(当時77歳)が急性覚醒剤中毒で死亡した事件は、発生から3年を前に急展開を見せた。28日に県警に殺人容疑などで逮捕されたのは、野崎さんが覚醒剤を飲まされたとみられる時間帯に一緒にいたとされる55歳年下の元妻、須藤早貴容疑者(25)。事件の約3か月前に結婚したばかりの2人に何があったのか。県警が慎重に解明を進める。
【写真】「紀州のドン・ファン」不審死、25歳の元妻を殺人容疑で逮捕
■都内で逮捕
野崎幸助さんの自宅だった建物(28日午前、和歌山県田辺市で、読売ヘリから)
須藤容疑者は28日朝、東京都品川区の自宅で逮捕され、羽田空港から和歌山県白浜町の南紀白浜空港に飛行機で移送された。同空港では、30人以上の報道陣が見守る中、複数の捜査員に囲まれて飛行機のタラップをうつむきながら下り、横付けされたワゴン車に乗り込んだ。