兵庫県西宮市保健所は7日、ダイエット用食品として販売されたゼリーを食べた市民から健康被害の届け出があり、国内で承認されていない医薬品成分「シブトラミン」が検出されたと発表した。厚生労働省の通知に基づき、製品名を公表した。インターネット上で健康被害の訴えが相次いでいた。
【写真】「やせるゼリー」の外箱
製品は「Detoxeret ゼリー」。ベトナムで製造され、インターネット上では個人や輸入業者が「やせる」とうたい、1箱(15包入り)3千~4千円程度で販売されている。ネット上の宣伝文句は「脂肪の減少をサポート」「血中脂肪を減らす」「3~15キロやせる」などだった。
西宮市によると、LINE(ライン)を通じて福岡市内の個人から購入した市民が3月下旬まで2週間、1日1包ずつを摂取したところ、動悸や頭痛、口の渇き、めまいなどの症状が出たという。重症ではなく、食べるのをやめると回復した。
市が国立医薬品食品衛生研究所で検査したところ、脳に作用して食欲を抑えるシブトラミンが1包当たり約22~24ミリグラム検出された。血圧上昇や心拍数増加などの副作用があり、国内販売は違法。市は「ただちに摂取を中止し、購入もしないでほしい」と呼び掛けている。(山岸洋介)
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